鴻池運輸、グループ人権方針を策定

　鴻池運輸（本社・大阪市、鴻池忠彦会長兼社長）はこのほど、グループの全役員と全従業員が、事業活動で影響を受ける全ての人々の人権を尊重し、責務を果たすための指針として「KONOIKE グループ人権方針」を策定した。
　同社が「私たちの使命」として制定した企業理念「〝人〟と〝絆〟を大切に、社会の基盤を革新し、新たな価値を創造する」の実現に当たり定めた方針。グループのビジネスパートナーに対しても同方針の支持・順守を期待したものであり、国連のビジネスと人権に関する指導原則に準拠した。
　同方針では、人権に対する基本的な考え方をはじめ、差別・ハラスメントの禁止、多様性の尊重、プライバシー侵害の禁止、健康・労働安全衛生、強制労働・児童労働の禁止、賃金の支払を含む適正な処遇と適切な労働時間管理、結社の自由と団体交渉権の尊重といった人権尊重に向けた主な取り組み内容を提示。
　同方針を実行する上での責任者や、人権に対する負の影響を引き起こした場合の救済・是正、対話・協議、人権尊重の取り組み状況などに関する情報開示、役員や従業員に対する教育・研修の在り方について、鴻池会長兼社長の名義でまとめた。
　鴻池運輸は「社会でますます重要性が高まる人権尊重への考えをグループ人権方針としてあらためて表明し、取り組みを推進することで、社会的責任を果たし持続可能な社会の実現に一層貢献していく」としている。