ＵＤ、13年ぶりに６×４トラクターを市場投入

　ＵＤトラックス（本社・埼玉県上尾市、丸山浩二社長）は４月４日、大型「クオンＧＷ６×４（後ろ２軸）新型トラクター」を発売した。13年ぶりの市場投入。排気量13リットルエンジンによる高出力と省燃費性能、ＡＭＴ（機械式自動変速機）「ＥＳＣＯＴ（エスコット）」などによる高い運転性、ディスクブレーキと強力な補助ブレーキによる確実でスムーズな制動力を実現した。

　連結車両総重量60トン以上を確保するため、排気量13リットル「ＧＨ13」エンジンは最大530馬力を設定。12段ＡＭＴは、従来よりも素早く滑らかに変速可能な「ＥＳＣＯＴ-Ⅶ」を搭載した。重量物輸送時でも軽い力でハンドル操作が行える「アクティブステアリング」も搭載し、ドライバーの運転疲労を軽減する。
　ブレーキ回りでは、補助ブレーキとエンジンブレーキ、国産トラック唯一のディスクブレーキの組み合わせにより、高い制動力を発揮。バイパスなどの下り坂でも最小限のフットブレーキで車速を維持しながら制御できる。他にも、第５輪荷重16トンと18トンクラスの国産車で初のリヤエアサスペンションを設定した。精密機器輸送や、鋼材などの重量物輸送に適しているとする。発売に当たり、丸山社長は「重量物を運ぶプロドライバーがより運転しやすいトラックに乗ることで、運転疲労を少しでも軽減してもらえれば」と話す。