キュービットロボ、自動搬送ロボによる館内配送・集荷サービスの実証実験

　ロボットを活用したサービスの開発を行うQBIT Robotics（本社・東京、中野浩也社長）は６月２日から７月２日、東京都港区の城山トラストタワーで異なるタイプの複数のロボットを使った集荷・配送実験を行った。入退館に認証が必要なオフィスビルで、セキュリティー付き自動ドアのロボット認証を可能にし、館内配送の自動化を目指す。
　ビルの荷さばき場から各テナントの入居階まで、エレベーターを使用してロボットが移動し、集荷・配送を行った。
　認証技術に強みを持つビットキー（同・同、江尻祐樹社長）のスマートロック技術を活用し、セキュリティー付き自動ドア前に到着したロボットが解除リクエストを送ると、自動ドアと連携したシステムでドアが解除される。
　実験を通じて、最適な輸送経路や認証方法などの課題を確認した。今後は、実験で得られた課題を解消し、両社協力の上で2021年中にセキュリティー付き自動ドアも通過可能な館内配送集荷サービスの提供を目指す。