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26/05/19

TRC、「レベル4」自動運転へ構内全域の3次元地図を整備

 東京流通センター(=TRC、本社・東京、有森鉄治社長)は5月、ダイナミックマッププラットフォームと連携し、大田区平和島にある物流施設・東京流通センターの構内全域の高精度3次元地図データの整備を完了した。特定条件下でシステムが全操作を担う自動運転「レベル4」の車両が走行できる環境づくりが目的。平和島自動運転協議会の会員企業に共有インフラとして提供する。
 同センターの敷地面積は約15万平方メートルで、鉄骨造4棟などの総延べ床面積は約39万平方メートル。データは世界標準の走行レーン地図規格「Lanelet2」を採用し、屋内や複雑なランプウエーなどGPSが届きにくい領域も高精度で計測した。自動運転車両が屋内外を途切れず移動できるようにすることで、構内での自動走行の実現性を高める。

       ダイナミックマッププラットフォームのデータ計測車両

 同地図の共有で各社の地図整備の負担を軽減し、実証の迅速化を見込む。既に複数の会員企業が活用を予定し、構内走行ルールや運用管理システムとの連携を検討している。将来的には、自動運転トラックが到着後に指定バースへ自動で向かう運行モデルの構築も視野に入る。
 近年、物流業界のドライバー不足の深刻化を背景に、高速道路での自動運転実証が進む。一方、物流効率化を最大化するには、物流施設内バースまで自動運転車両がアクセスできる環境整備が不可欠。TRCとダイナミックマッププラットフォームは今回の整備を基盤に、次世代物流モデルの標準化を目指す。

      東京流通センターの高精度3次元データ