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23/12/25

トランコム、グリーン物流PSで「物流DX・標準化表彰」を共同受賞

 

受賞式の様子

 トランコム(本社・名古屋市、神野裕弘社長)は12月18日、ガラス瓶メーカー7社などと共に、グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰の物流DX・標準化表彰を受賞した。ガラス瓶業界のパレット共同回収による効率化の取り組みが評価された。
 従来各社で行っていたパレット回収を、トランコムの情報システムを活用して共同回収できる仕組みに変え、輸送力不足や待機時間削減といった物流課題の対応と、環境負荷低減を両立した。同社は一部ルートの回収業務に加え、自社開発のパレット回収オーダーシステム「R‐time」の導入・運用で協力した。
 取り組みのうち、長野県・宮城県の一部納品先事例で効果を算出したところ、パレット回収時の積載率は38%向上。二酸化炭素(CO2)排出量は年10・7トンに当たる51パーセント削減した。また、物流課題や業界への効果も認められた。共同回収により、納品車両を別用途に活用可能になると同時に、納品先でのドライバーによるパレット仕分け作業が不要になり、待機時間が減少。パレット回収コストの削減や、回収状況の見える化でパレットの滞留や紛失の低減も実現した。
 取り組みには石塚硝子、磯矢硝子、石硝運輸、第一硝子、東洋ガラス、東洋ガラス物流、日本耐酸壜工業、日本山村硝子、柏洋硝子、山村倉庫が参加。今後もトランコムは、荷主と物流企業の垣根を超えた横断的な連携で、効率的な回収ネットワークを構築。パレットの滞留・紛失を減らし、循環型社会の実現に向けた取り組みを続ける。