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25/06/16

プロロジス、電力市場参入へ千葉市の物流施設に蓄電池

 プロロジス(本社・東京、山田御酒会長兼CEO)は2026年4月、電力市場に参入する。千葉市で運営中の物流施設「プロロジスパーク千葉1」の敷地内に、系統用蓄電池を設置し、容量市場・卸電力市場・需給調整市場などの各電力市場で運用する。再生可能エネルギー拡大推進や電力システム安定化を目指す。
 系統用蓄電池の出力は合計2メガワット、蓄電容量は6メガワット時。同施設の駐車場の未利用スペース23台相当分を活用して設置する。運用開始後は、電力市場から電力を購入して充電し、各市場の状況に応じて電力を供出する。
 国内では近年、再エネの普及で発電量の需給調整の必要性が高まっている。同社はエネルギー事業室の過去の取り組みから得たノウハウや遊休地の活用で、リスクを抑えて迅速に事業化することが可能と見込み、同事業への投資を決定した。
 系統用蓄電池は、発電所・送電線などの電力系統に直接接続する蓄電池。物流施設への系統用蓄電池の設置は、国内不動産企業として初めてという。