- 物流企業
25/05/09
センコーGHD、人とロボットの共生目指した新会社を設立
センコーグループホールディングス(本社・東京、福田泰久社長)は5月1日、サービスロボットを販売する新会社「ヒトトロボソリューション」を設立した。人とロボットが共生する社会の実現を目指す。本社所在地は東京都江東区潮見2ノ8ノ10潮見SIFビル。資本金5000万円。社長には福島康人氏が就いた。
インバウンド需要の増加でホテル、飲食業界では、配膳や清掃などの労働力不足が深刻化し、人に替わる労働力としてロボットの活用が拡大している。顧客ニーズに合わせたサービスロボット開発や、ロボットを管理するシステムの構築には実証実験が必須だが、グループが持つホテルや飲食施設で実証実験を重ねたことで、大手ホテルチェーンへの導入が内定した。
今後は、グループが運営する「東京イーストサイドホテル櫂会」(東京都江東区)で、実際の業務ニーズを盛り込んだ実証実験を行い、実務に適したサービスロボットを開発し、差別化と販売力アップを目指す。また、グループの国内外にある物流施設などへのロボット導入を加速させ、ヒトトロボソリューションが蓄積したノウハウを基にIT企業とサービスロボットを共同開発し、将来的にはあらゆる場面でのサービスロボット活用を推進していく。
新会社は社内大学「センコーユニバーシティ」の卒業生が設立した。センコーGHDは2016年の創業100周年を記念し企業内大学を開学。グループ会社スマイルに当時所属していた社員が、センコーユニバーシティでの学びを事業化に結び付け設立した会社の第1号となった。