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25/02/04
国交省、国際物流多元化で実証調査
安定的なサプライチェーンを目指し、国土交通省は国際輸送の実証調査を行う。3月末まで、事前に選定した4社が日本を発着地とする複数ルートで、コストやリードタイム、品質を検証する。
ルートは4つで、東洋トランスはキルギスからカラチ(パキスタン)に食品をトラック輸送した後、日本に海上輸送。ジャパントラストは自動車部品を、名古屋港から米ロサンゼルス港に海上輸送後、鉄道でニューヨーク港に移送。再び海上でロッテルダム港(オランダ)に届ける。
豊田通商も自動車部品を貨物とし、名古屋港から青島港(中国)に海上輸送後、鄭州を経由してタイに運ぶ。自動車・バイクの補修部品を対象貨物とするホンダは、まず名古屋港から中国に海上輸送。その後、海上と鉄道を組み合わせてジョージアのポチ港に輸送し、最終的にアントワープ港(ベルギー)に運ぶ。
実証は昨年11月から進められ、輸送コスト、リードタイム、品質、輸送時の手続き、貨物追跡などを評価する。調査終了後、報告書などで結果を公表する。