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25/01/30

苫小牧埠頭と幸楽輸送、トレーラー交換方式の共同中継輸送で実証実験

 苫小牧埠頭(本社・北海道苫小牧市、海津尚夫社長)と北海道コカ・コーラボトリング傘下の幸楽輸送(同・札幌市、不動直樹社長)は1月20日~2月17日、北海道の道央圏~釧路圏間でトレーラー交換方式での共同中継輸送の実証実験を実施している。ドライバーの労働環境改善や輸送効率向上、二酸化炭素削減を目指す。

苫小牧埠頭と幸楽輸送が行う共同中継輸送のイメージ

 十勝エリアの音更町・芽室町を中継地点として中継輸送を実施する。苫小牧埠頭の輸送区間は傘下の大北運輸が担当。道央圏発と釧路圏発でそれぞれ1日1便運行し、スケジュール通りに運行できるか、ドライバーによるトレーラー交換のオペレーションがスムーズに行われるかなど実用化に向けた課題の抽出を行う。
 苫小牧埠頭では、苫小牧港から釧路へ集荷で、空にで行くことが多かった。幸楽輸送との中継輸送で実車での往復輸送が実現し、輸送効率改善につなげる。
 中継輸送の効果で、両社はドライバーの運転時間を1年間で約2400時間削減、二酸化炭素の約46%削減を見込む。
 両社は、今後実証実験の結果を踏まえ、人・地域・社会・環境に配慮した持続可能で高付加価値な物流ネットワーク構築を進める。