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25/01/20

国交省調査、荷待ち・荷役時間に課題 拘束時間は減少見られ

 国土交通省が昨年、1運行当たりのトラックドライバーの平均拘束時間を調べたところ、2021年に行った調査と比較して40分減少したことが分かった。一方、荷待ちと荷役時間はほとんど変わらず、改めて課題が浮き彫りになった。
 調査によると、ドライバーの1運行当たりの平均拘束時間は11時間46分で、前回調査と比較して40分減少。このうち、運転時間は前回調査比49分減の5時間54分となり、国交省は運転時間の減少が全体の拘束時間の削減につながったと分析している。
 一方、荷待ち・荷役時間は合計3時間2分で、前回調査(3時間3分)と変化がなかった。政府はおととし6月に策定した物流政策パッケージで1運行当たり2時間以内の目標を掲げていた。付帯作業の16分も前回と同じだった。
 調査は昨年9月19日~11月30日、一般の実運送企業に実施。4~8月の通常期の代表的な1日の運行の運転時間、荷待ち時間、荷役時間、付帯作業時間、点検・点呼に要した時間、休憩時間について聞いた。総回答数は2544運行。
 国交省は21年1月下旬~3月末の期間に同じ調査(回答1315運行)を行っており、今回の結果と比較した。昨年12月25日に開催したトラック輸送の取引環境・労働時間改善中央協議会で結果を公開した。