- 物流企業
25/01/20
丸全昭和、シンジェンタジャパンや三井化学グループ企業と農薬共配を検討
丸全昭和運輸(本社・横浜市、岡田広次社長)はこのほど、農薬を製造・販売するシンジェンタジャパン、三井化学クロップ&ライフソリューションと農薬製品の共同配送に向けた検討を開始した。ドライバーの労働規制強化に伴う2024年問題をはじめ物流分野の課題解決に向け、企業の枠を超えた取り組みを進め、持続可能で安定的な農薬物流を目指す。
丸全昭和は2社の製品保管・物流拠点の役割を担っており、共通の納品先も多い。工場から拠点倉庫へ、また、拠点倉庫から各納品先への輸配送の共同化・集約化を通じて輸送トラック台数の削減や積載率向上を実現するとともに、環境負荷低減を図る。
まずは一部地域で検討を開始し、効果を検証しつつ、対象エリアの拡大を順次検討していく。併せて、デジタル活用を前提とした仕組みづくりを展開し、人材不足に対応した業務の効率化・自動化も目指す。
国内の農薬は農業生産現場での病害虫多発への対応として安定的な供給が求められる一方、物流の輸送・保管能力不足は物流会社や農薬メーカーでも共通課題となっており、3社で連携して対応に当たる。