- 物流企業
25/01/17
セイノーHD×エアロネクスト、岩手・岩泉町でドローン共同配送へ実証
セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)とエアロネクスト(同・東京、田路圭輔CEO)は1月9日、ドローンを活用した共同配送の実証実験を岩手県岩泉町で実施した。中山間地域の住民の買い物の不便解消などを目指す。

物流専用ドローン「エアトラック」に配送の専用箱を搭載(旧安家小学校前)
エアロネクスト傘下のネクストデリバリーが岩手県、岩泉町のほか、地元企業の岩泉ホールディングス、岩泉自動車運輸と連携して実証実験に取り組んだ。
物流専用ドローン「エアトラック」に、岩泉HDのヨーグルト製品と岩泉自動車運輸の宅配荷物(実証実験用)を混載した。町内の旧安家小学校前から松ケ沢公民館までの片道約4・2キロメートルを約10分でドローン配送した。商品を受け取った住民は「2016年の台風10号の時は半月ほど市街地と行き来できなかった。こういうサービスがあると助かる」と話した。
同実証実験は、岩手県の「令和6年度岩手県中山間地域におけるスマート物流等の社会実装に向けた運用体制整備・実証実験等業務」として採択された。岩泉町は県内で唯一、「食料品アクセス困難人口」の割合が40%超。地形が急こう配で基幹地区への道も狭く、買い物などの日常サービスの利用に不便が生じている。