• 物流企業

25/01/17

ヒューテックノオリン、冷凍食品の共配リードタイム1日延長へ

 ヒューテックノオリン(本社・東京、安喰徹社長)は2025年6月、冷凍食品の共同配送のリードタイムを1日延長する。出荷指示の受信日から納品日までの日数を、従来の「翌日」から「翌々日」に変更する。

オーダー受信日から納品日までの日数を「翌日」から「翌々日」に変更する

 法令を順守しながら、安定した物流を継続する目的。リードタイムの延長で、出荷・仕分け作業を深夜から日中に前倒して実施。配送車両やドライバーの手配にかける時間の確保にもつなげる。
 施策の実施で、深夜時間帯の庫内作業量を従来比50%削減。車両の調達時間を確保し、多重下請けを回避する。混載の組み合わせの可能性を拡大することで、配送の最適化や、混載率の向上による使用車両台数圧縮を見込む。また、幹線車両台数の集約で荷待ち時間削減なども期待している。
 低温食品物流には厳格な温度管理が求められる一方、物流2024年問題などを背景に庫内作業・営業事務作業にかけられる時間は少なくなっており、特に深夜時間帯では人材不足が顕著という。
 同社はこれまでも、従業員の処遇・職場環境の改善、機械化・システム化による省人化、冷凍食品の共同配送の拡充を進めてきた。しかし、単独での取り組みには限界があり、効果も限定的だったことから、荷主企業の理解・協力のもとでリードタイムの1日延長に踏み切る。