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25/01/17

C&Fロジ、25年6月滝沢市にグループ3社共同の3温度帯倉庫

 C&Fロジホールディングス(本社・東京、綾宏将社長)は2025年6月、岩手県滝沢市に冷凍・冷蔵・常温の3温度帯対応の「北東北共同センター」をしゅん工する。北東北エリアの納品先への配送や南東北エリアからの中継の拠点として、グループのヒューテックノオリンが主体となり、名糖運輸、デイラインと共に運営する。

「北東北共同センター(仮称)」完成イメージ

 グループの複数の事業会社が、冷凍・冷蔵・常温倉庫を備えた施設を共同運営するのは初めて。「物流2024年問題」などで同じ課題を抱える3社がそれぞれの取り扱い品目に合わせて同施設を活用し、各社の温度管理・品質管理のノウハウを集約する。持続可能なコールドチェーンの構築を目指す。
 所在地は滝沢市大釜風林。東北自動車道の盛岡インターチェンジから約10分の立地。敷地面積は約1万2686平方メートル。平屋(一部2階)建てで、延べ床面積は約6222平方メートル。
 保管能力は、冷凍倉庫が約1800パレット、冷蔵倉庫が約730パレット、常温倉庫が約100パレット。ドックシェルター16基を備える。車両は中型・大型合わせて15台を保有する見通し。また、自然冷媒冷却システムや全館LED照明の導入で自然環境にも配慮する。
 北東北エリアではこれまで、各事業会社が業務ごとに協力会社へ委託していた。だが、ドライバー不足や物流コスト高騰に加え、ドライバーの残業条件規制強化に伴う物流2024年問題が直撃。宮城県などの南東北エリアの自社拠点から、北東北エリアの納品先へ届ける途中でドライバーを交代して配送するケースもあった。
 今後、親会社のSGホールディングスの事業会社各社とも連携し、拡販を目指す。EC向けの農畜産物の保管・輸送や、高齢者世帯向けの宅配関連業務など、グループの力を生かしたシナジー(相乗)効果を追及する。