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24/07/10

日通×京セラ×ANA、SAF活用の航空輸送でスコープ3を削減

 NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)は、京セラ(同・京都市、谷本秀夫社長)、全日本空輸(=ANA、本社・東京、井上慎一社長)と、持続可能な航空燃料(SAF)を活用して二酸化炭素(CO2)削減を図る航空輸送プログラムに関する3者間契約を締結した。ANAが提供するサービスに新たに京セラが参画し、荷主の物流に関わるCO2排出量削減を支援する。
 ANAが提供する「SAFフライト・イニシアティブ」カーゴ・プログラムは、航空貨物輸送で発生する間接的なCO2排出(スコープ3)の可視化と、SAFの活用を通じたCO2排出量削減を目的に、2021年にアジアで初めて開始。日通は当初から参画し、京セラは23年9月に荷主対象のサービスが開始された際に荷主として初参画した。日通は京セラのフォワーダーとして協力し、今回の3者間契約の実現に貢献した。
 今後は、フォワーダーからの荷主別の輸送実績に基づき、ANAがフォワーダーと荷主宛てに連名でCO2削減証書を発行する。荷主は事業活動での間接的なCO2排出量削減が可能になり、環境目標の達成や企業価値・商品付加価値の向上に活用可能となる。