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24/06/13

日通、バイオ製剤などの製造に関する物流サービスを開始

 NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)は5月、大阪府寝屋川市の西日本医薬品センターで、厚生労働大臣による医薬品製造業1号区分の許可を取得した。医薬品の製造工程の物流受託が可能となり、バイオ製剤などの製造工程で発生する物流業務などのサービスを手掛けていく。

医薬品製造業1号区分取得による物流受託(イメージ)

 ワクチンなどの生物学的な原料や生体内で作用する物質を利用して製造され、厳格な品質管理や製造手順の順守が求められる「生物学的製剤」などの製造工程の全部または一部の取り扱いが可能となった。今後、対象医薬品の一部製造工程の受託、製造所出荷判定、市場出荷判定などを西日本医薬センターで行う。
 製剤調達や販売領域物流、輸出などのさまざまな医薬品サプライチェーンに対し、医薬品に特化した物流プラットフォーム(基盤)による一括対応を提供する。また医薬品物流の全工程での温度・セキュリティ・作業情報などの必要データの記録・管理が可能。
また、日通はこれまでに、西日本センターだけではなく東日本(埼玉県)・九州(福岡県)・富山(富山県)の国内4カ所の医薬品センター全てで、都道府県知事による医薬品製造業許可5号区分(包装・表示・保管)を取得している。

西日本センターで1号区分を取得。また、国内4カ所のセンター全てで5号区分を取得している