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24/03/11

鴻池運輸、4月1日千葉県習志野市の空調機改装サービス拠点を本稼働

 鴻池運輸(本社・大阪市、鴻池忠彦会長兼社長)は4月1日、千葉県習志野市で「テクノロジス幕張」を本格稼働する。業務用空調機改装の技術と物流を掛け合わせた独自サービス「コウノイケ・マルチ・ベンダー・システム(=K―MVS)」の主要拠点。首都圏の再開発に伴う、業務用空調機の改装需要増加を見込む。
 新施設の所在地は習志野市芝園2ノ3ノ1。免震構造・鉄骨造4階建てで、延べ床面積は2万4670平方メートル。業務用空調機改装、保管・配送機能を兼ね備える。10トンと2・8トン対応の天井クレーンをそれぞれ1基、塗装ブース、貨物用エレベーター2基、垂直搬送機2基の他、400ボルト電源を各フロアに備える。太陽光発電設備も導入する。
 従来の業務用空調機の施工では、工事会社が空調機本体をはじめ配管・配線などの部材を調達し、建設現場で組み立てて据え付ける。建設現場の人手不足、納入車両による二酸化炭素排出などの課題がある。K―MVSは、同社の拠点で事前に組み立てた空調機を、一括して建設現場へ搬入するため、効率的に短時間で設置することが可能。建設現場の人手不足解消や納入車両削減による二酸化炭素削減に貢献する。
 K―MVSの取り組みは、鴻池グループの中期経営計画の重点項目の一つ。これまで鴻池運輸の既存拠点で業務用空調機改装サービスを提供してきたが、首都圏の堅調な再開発に伴う業務用空調機改装の需要増加を見込み、新拠点開設でサービス体制を増強する。

4月1日に千葉県習志野市で稼働する「テクノロジス幕張」外観