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24/02/15

NXHD・新中期経営計画、国内再構築と海外拡大で3兆円企業に挑戦

 NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、堀切智社長)は2028年12月期までの5カ年の中期経営計画で、売上高3兆円・事業利益1500億円の目標を掲げた。海外売上比率は40%を目指す。日本事業の再構築による収益力向上と、M&A(企業の合併・買収)を含む海外事業の売上拡大で、企業成長を達成し、2037年までの長期ビジョンの実現への道筋を付ける。

 海外事業での成長加速と、日本事業の再構築を進める。また、これまでの経営計画で拡大してきた重点5分野を拡大し、「テクノロジー」「モビリティ」「ライフスタイル」「ヘルスケア」「半導体」と新たに設定。アカウント営業を強化し、深耕を図る。

 海外事業では、フォワーディングだけの企業やロジスティクスだけの企業に、その他のサービスの訴求を図る。1顧客当たりからの仕事の受注を増やすと共に、顧客数自体の拡大を図る。営業の中心となるアカウントマネジメント体制の強化のため、責任やルールなどの明確化を行うと共に、教育体制の充実を図る。

 日本国内では、顧客のニーズを汲み取り、顧客の声を聞く企業・収益力の高い企業・選ばれる企業へと変革する。
 経営速度を早め、変革をスピーディーに行うため、日本通運に社内カンパニー制を導入。北海道・東北、関東甲信越・中部・関西、中国・四国・九州の3ブロックに分割。地域に合わせた経営体制の構築を進める。

 また、サスティナビリティー(持続可能性)を中心とした経営の構築を進める。脱炭素に対応したサービスの構築や、リスクに対応した経営地盤確立の強化や、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を行っていく。