• 行政・業界団体

24/01/22

警察庁、4月1日に大型車などを時速90キロメートルへ速度引き上げ

 大型トラックなどの高速道路での最高速度について、警察庁は4月1日から、現在の時速80キロメートルを90キロメートルに引き上げる。トレーラーは時速80キロメートルを維持する。
 最高速度の引き上げは昨年12月、警察庁の有識者検討会がまとめた提言を受けて決定した。4月1日、道路交通法施行令の一部を改正する政令案を施行する。
 ドライバーの残業上限規制に伴う2024年問題の解消に向け、政府は昨年6月にまとめた物流政策パッケージで、大型車などの最高速度引き上げを明記。7月から有識者検討会で議論を重ね、現行のスピードリミッターを残した上で、法定速度を時速90キロメートルに引き上げても、交通の安全に大きな影響をもたらすとは考えられないとの提言をまとめていた。
 トレーラーは車両構造の特性、交通事故の増加を踏まえ、現時点で最高速度引き上げの結論に至らなかったとし、4月以降も現状維持となる。