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23/12/20

佐川&西濃、青森・下北郡の共同輸配送がグリーン物流PS「部門賞」

 佐川急便(本社・京都市、本村正秀社長)と西濃運輸(同・岐阜県大垣市、小寺康久社長)は「令和5年度グリーン物流パートナーシップ会議」の部門賞を受賞した。今年7月に開始した青森県下北郡向け荷物の共同輸配送の取り組みが評価された。
 本州最北端に当たる人口減少地域で、トラック積載率向上、トラック台数削減、労働・環境負荷低減に取り組んでいる。岩手県以西から集荷した下北郡行きの荷物を、佐川急便が岩手営業所、西濃運輸が盛岡支店に集約。佐川急便のトラックが西濃運輸の盛岡支店に立ち寄って西濃運輸の荷物を積み込み、佐川急便の下北営業所へ輸送する。到着後、配達先エリア別に仕分け、佐川急便のドライバーが西濃運輸の荷物も含めて配達する。
 両社によると、この取り組みでドライバーの運行時間は従来の42%に当たる年間約8083時間を省力化。また、二酸化炭素排出量は同53%に当たる年間94・6トンを削減した。
 グリーン物流パートナーシップ会議は、国土交通省、経済産業省、日本ロジスティクスシステム協会、日本物流団体連合会が主催。持続可能な物流体系の構築に向けた荷主・物流事業者が連携した取り組みの普及促進を目的に、特に顕著な功績を表彰している。

佐川急便と西濃運輸が取り組む青森県下北郡向け荷物の共同輸配送のフロー図