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23/11/06

JA全農やJR貨物など、11月コメ専用列車「全農号」の定期運行開始

 全国農業協同組合連合会(=JA全農、野口栄理事長)、全農物流(本社・東京、寺田純一社長)、JR貨物(同・同、犬飼新社長)は11月から、コメ専用列車「全農号」の定期運行を開始した。ドライバーの残業上限規制が始まる物流の2024年問題に対応すべく、鉄道輸送を取り入れ、コメの産地である東北・新潟・北陸地方から東海・西日本の消費地への輸送ルートを確保し、コメの安定供給に取り組む。
 定期運行は、週末のダイヤを利用する。初列車は11月5日の夜に青森県の八戸貨物駅を出発し、秋田貨物駅、新潟貨物ターミナル駅(タ)、金沢タなどの各駅で周辺産地の倉庫からパレットやフレコンでコメを列車に積み込み、翌6日夕方に、大阪市の百済タまでコンテナ100基分、約500トンを輸送した。
 全農号はこれまでに3回の試験運行を実施し、取引先からの発注の確保や、輸送中のコメの品質確認など、定期運行化に向けた準備を進めていた。
 今後も3者は連携して輸送ルートを確保し、コメの安定供給に取り組むとしている。

コメ専用列車「全農号」

輸送ルート