九州産交Ｇ、熊本県産品のＥＣ販売にバス路線網を活用

　九州産業交通ホールディングス（本社・熊本市、森敬輔社長）グループは５月８日、熊本県の特産品を販売するＥＣサイト「くまトク」をオープンした。グループの持つバス交通網を生かして、熊本県全域から熊本市中心部の大型複合施設サクラマチクマモトに荷物を集約。宅配便を使い全国に発送する。
　くまトクは、熊本県産品専門のＥＣサイト。３６蔵132種類の熊本県産酒や106種類のくまモングッズなど豊富な地域産品が充実している。商品の集荷では、生産者や加工業者が最寄りのバス営業所まで商品を納品。路線バスで熊本中心部にあるサクラマチクマモトに集約し、こん包して全国に一括配送する。個別に発送対応をしないで済むことで、生産者の負担を軽減し、利用者にもより手軽な配送料で商品を届けることが可能だ。
　九州産交グループは、貨客混載を通じて、地域の交通網の維持を図る。同時に、ＥＣサイトを通じて熊本県の魅力発信なども行い、地域貢献を深めていきたい考えだ。