セイノーＨＤ・エアロネクストなど、岩手県でドローン配送の実証実験

　セイノーホールディングス（本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長）とエアロネクスト（同・東京、田路圭輔ＣＥＯ）は２月21日、岩手県岩泉町の「道の駅いわいずみ」でドローン配送の実証実験を実施した。ドローン物流と陸上輸送をつないだ「スマート物流」を活用。中山間地域での買い物支援、緊急物資支援などを想定。地域課題の解決に向けた社会実装につなげる。
　岩泉町のスーパーマーケット「エスマート本店」から、卵や乳製品、パン、ホルモン鍋セットなどの日用品を物流専用ドローン「AirTruck」に積載。片道約３・５キロメートル先の旧浅内駅で待つ注文者まで約７分で届けた。また、道の駅いわいずみ内の飲食店から対岸にあるオートキャンプ場「ふれあいらんど岩泉」内の宿泊施設「ブルートレイン日本海」まで、ラーメンのフードデリバリーも行った。
　岩泉町は、食料品アクセス困難人口の割合が県内で唯一40％を超えている。高齢化により、買い物や薬の受け取りが困難になるなど、生活利便性の低下が懸念されていた。今後も、地域の事業者と連携し、岩泉町の地域課題解決と活性化に貢献していくとしている。