コスモ石油×イワタニ、京浜ＴＴ内に水素ステーション　2024年中開所へ

　コスモ石油マーケティング（本社・東京、森山幸二社長）と岩谷産業（＝イワタニ、本社・大阪市、間島寬社長）の合同会社で水素ステーション事業を行う岩谷コスモ水素ステーションは2024年中の開所を目指し、日本自動車ターミナルが運営する京浜トラックターミナル（＝ＴＴ、都内大田区）内に水素ステーションを建設する。
　ＴＴ内での水素ステーション設置は国内初。脱炭素社会の実現へ今後増えると見込む商用ＦＣ（燃料電池）車を中心に水素供給を行う拠点として開設する。小型の他、大型の商用ＦＣ車にも短時間で水素を充てんできる供給能力を持たせる。

　名称は「岩谷コスモ水素ステーション平和島」（仮称）。所在地は大田区平和島２ノ１ノ１。敷地面積は給油スペースを含め2,463平方メートル。コスモ石油系列のキタセキが運営する京浜トラックターミナル平和島サービスステーションへの併設を計画している。

　供給方式は液化水素を貯蔵するオフサイト型で、供給能力は１時間当たり600ニュートン立方メートル以上。充てん圧力は82メガパスカルとする。
　岩谷コスモ水素ステーションは、コスモ石油マーケとイワタニが水素ステーション事業で協業するため半々の出資比率で今年２月８日に設立。京浜ＴＴ内でのステーション建設を皮切りに、今後も合同会社を通じ、商用ＦＣ車向けの需要に対応した水素ステーション建設を検討していく。