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22/11/21

キリンGと三菱重工G、ピッキング作業自動化に向け実証実験開始

 キリングループと三菱重工業(本社・東京、泉沢青次社長)グループは11月、三菱重工が横浜市で運営する施設でピッキングの自動化に向けた実証実験を開始した。従業員の重労働削減や、作業の効率化や正確性向上を進め人手不足を始めとした倉庫の課題解決を目指す。
 キリンビバレッジ(同・同、吉村透留社長)とキリングループロジスティクス(同・同、安藤弘之社長)、三菱ロジスネクスト(同・京都府長岡市、間野裕一社長)が参画。三菱重工が横浜本牧で運営する「Yokohama Hardtech Hub」で行う。
 三菱重工が開発を進める複数の機械を共通の基盤で統御し、自動化・知能化する「シグマシンクス」を活用。無人フォークリフト(AGF)や無人搬送車(AGV)、ピッキングロボットの機械を最適化し、連携して自動化を行う。
 人が補充した飲料を、AGFとAGVが連携してピッキングロボットの下に搬送。ピッキングした荷物を再びロボットが搬送する。これまで人がしていたピッキング作業を自動化することで、安全で負荷の少ない労働現場の構築を目指す。実験は2023年6月間で実施する。
 ベルトコンベアなどを使わないため、柔軟に作業ができるのが特長。可動式で汎用性が高いため、中小規模の倉庫でも導入が可能だ。両グループは、今後も実験を通じた連携で、飲料業界の抱える物流課題の解決に向けて取り組む。

自動化を進めて、安全な職場環境構築につなげる