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22/11/10

物流センサス、貨物量は8・2%減少しロットの小口化も進む

 国土交通省が10月28日に公表した全国貨物純流動調査(物流センサス)の2021年調査で、貨物量が15年調査比8・2%減の23億2000トン。コロナ禍の影響もあり大幅な減少となったと考えられる。出荷1件当たりの貨物量は、製造・卸売・倉庫・鉱業の4産業計で0・70トンとなり、15年調査と比べて0・28トン小さくなった。
 集荷量を地域別でみると、東京・大阪・名古屋の三大都市圏を抱える関東・中部・近畿発の貨物が全体の56・6%を占める。県別では愛知県が最も出荷量が多い。伸び率が大きいのは岩手、宮城、高知の各県だった。
 発地から着地まで最も長い距離を輸送した「代表輸送機関」別にみた輸送量は、営業用トラックが68・6%。自家用トラックも16・9%あり、トラックが合計で85・5%を占める。特に営業用トラックのシェアは拡大傾向だ。
 出荷1件当たりの貨物量を産業別にみると、最もロット数が大きいのは鉱業で15・2トン。続いて製造業が1・58トン、倉庫業が1・09トン、卸売業が0・17トンとなっている。15年調査では小ロット化に歯止めがかかる傾向がみられたが、今回調査では再び進展した=グラフ。

注)現在一部数字について国土交通省に確認中のため記事掲載しておりません。確認が取れ次第記事を更新します。