日野自、国交省から是正命令。一部車種は出荷再開へ

　日野自動車（本社・東京都日野市、小木曽聡社長）は９月９日、国土交通省から型式指定に関わる違反の是正命令を受領した。排出ガス性能が基準に満たない大型トラック・バス用の搭載エンジンが型式指定を取り消される一方で、排出ガス性能が基準に適合していると確認されたエンジンを搭載した中型車の一部と小型車の出荷は再開する。
　出荷が再開されるのは、小型トラック「デュトロ」や中型車のうち、尿素ＳＣＲ搭載車など。早ければ、今後１週間以内で、工場からの出荷を再開する。
　日野自動車は今年３月、大・中型エンジンの認証試験で不正が発覚。８月には、約20年に渡り不正を行っていたことに加え、小型車向けのエンジンでも不正が発覚し、全車種の出荷を停止していた。