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22/07/20

花王とコストコ、折りたたみコンテナをテスト導入

 花王(本社・東京、長谷部佳宏社長)とコストコホールセールジャパン(同・川崎市、ケン・テリオ日本支社長)は7月19日、循環型こん包材の折りたたみコンテナ=写真=を「コストコ川崎倉庫店」にテスト導入した。環境負荷低減や作業効率向上に向け、繰り返し使用可能なコンテナの効果を共同検証する。導入店舗の拡大にとどまらず、将来的には業界全体での折りたたみコンテナ利用の標準化を目指す。

今回テスト導入する循環型折りたたみコンテナ

 9月30日までの検証期間中、一カ月あたり約1500個のコンテナを使用する。回収・再利用を繰り返し、納品・陳列・販売などの多様な場面での効果を検証。製品輸送における品質担保、製造工場での取り扱い性、物流拠点での作業効率、店舗課題の解決、販売への寄与などを検討する。
 販売店に製品を納入する際のこん包材はこれまで、主に段ボールだった。段ボールはリサイクルも可能だが、店舗での開封・廃棄作業の負担やリサイクル過程の二酸化炭素(CO2)排出などの課題も抱えている。
 今回の取り組みは、社員から公募したアイデアの事業化などを目指す花王の制度「01KAO」の具現化第一号。花王は今月、ホームセンター大手のカインズとも、同様の折りたたみコンテナ導入の共同検証を開始した。