ＮＸＨＤ、物流制限続く中国で内航海上輸送ルートを確保

　ＮＩＰＰＯＮ ＥＸＰＲＥＳＳホールディングス（本社・東京、斎藤充社長）はこのほど、新型コロナ感染拡大の影響から物流制限が続く中国で、内航海上輸送ルートを確保した。ＮＸ中国がＢＣＰ（事業継続計画）対応ソリューションとして、バージ（はしけ船）輸送サービスや内航船での国内転送サービスを提供。安定した物流ルートの開拓と輸送手段の組み合わせで、顧客のサプライチェーンの維持を後押しする。
　華南エリアと香港間をつなぐバージ輸送サービスでは、東の恵州港と西の珠海港まで陸路でう回後、海路で荷物を運ぶ。恵州港ルートは週２便、珠海ルートは毎日運行する。リードタイムは恵州港ルートは２日間、珠海ルートは１日間。

　

　内航海上輸送による国内転送サービスでは、混雑する上海港からのトラック輸送を回避。大連、天津、青島、寧波、厦門、深セン、広州、香港などの中国各地へ内航船で荷物を転送する。上海から週３便、各地へのリードタイムは約４日間。
　中国では深セン市・東莞市をはじめ全国各地で都市封鎖が行われ、上海市では大規模な都市封鎖が長期化。空港・港湾の機能低下による物流遅延が深刻な問題となっている。また、華南～華東エリアでの厳しいトラック通行規制で、中国国内にとどまらず国際的なサプライチェーンにも大きな影響が及んでいる。