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22/05/23

アルフレッサHD、医薬品配送用EVの実証実験を開始

 アルフレッサホールディングス(本社・東京、荒川隆治社長)は5月13日、医薬品配送用EV(電気自動車)の実証実験を開始した。あらゆる外気環境下で、医薬品の荷室内温度を15~25度に保つ車両の機能・低温物流のソリューションを実証する。医薬品GDP(適正流通基準)に準拠し、最適温度帯での医薬品配送と環境への配慮を両立させる。
 医薬品配送用EVはグループ子会社のアルフレッサがアイ・ティ・イー、キリックスリースと共同開発した。アイ・ティ・イーは特許技術の高機能保冷剤「アイスバッテリー」や専用ボックス、カート、20フィートコンテナなどの開発・製造を手掛けている。キリックスリースは「フルメンテナンスカーリース」の専門会社。
 車両の最大積載量は350キログラム。運転席と区分けされた荷室部分に、冷凍機とアイスバッテリーを搭載している。外部電源で車両を充電すると同時に、冷凍機を稼働しアイスバッテリーを凍結する。外部電源を切断した後もアイスバッテリーで荷室を冷却。電力を使用せずに、車両荷室内を最適な温度に保つ。
 アルフレッサグループは中期経営計画の基本方針で、「『環境保全の取り組み等』を通じたサステナブル社会への貢献」を掲げている。