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21/09/22

国交省、ロボット点呼の実験始まる

 国土交通省は9月から、人に代わり機械が点呼を行うロボット点呼の実証実験を始めた。乗務後点呼で使用してもらい、結果を基に支援機器の認定制度を検討する。
 実験にはトラック、バス、タクシーの計19社が参加。ナブアシスト社の「テンコ・デ・ユニボ」を使用し、2段階に分けて実験を進める。
 9月から始まった1次期間では、運行管理者が同席した上でロボット点呼を実施。10月以降は運行管理者が原則同席しない状態でも問題なく運用できるかを確認する。

 実験では法令上必要な項目を含め、ロボットが人の代わりに乗務後点呼を行っても問題がないかを検証する。例えば、本人確認では顔認証機能、免許証リーダーによるなりすましの防止を、車両や道路、運行状況の確認では音声記録と文字起こし通知機能で対応できるかなどを確かめる。
 国交省は参加企業にヒアリングを行いながら、現在の支援機器に追加で必要な機能や、不要な機能を判断していく方針。