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21/08/24

通販市場の売上高、前年比20・1%増加し初の10兆円市場に

 日本通信販売協会によると、2020年度の通信販売の売上高は、前年度比20・1%増の10兆6300億円だった。コロナ禍による在宅時間の増加が影響し、1982年度の調査開始以来、初めて20%以上の伸び率となり10兆円市場に到達した。
 
 調査では、新型コロナウィルス感染拡大の影響で通信販売の利用が拡大したほか、在宅時間を充実させる目的の家電や家具、食品などが好調だった。また一つのサイトに複数の店舗が集まったモール型EC(電子商取引)が堅調だったことも挙げられる。
 直近10年の平均成長率は8・7%で、マイナス成長を記録した1998年度以来、22年連続で増加傾向が続いている。
 通販市場の売上高は、会員情報と会員434(調査時点)社を対象に実施。回答の売り上げ部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員386社の売り上げを加えて算出している。調査期間は2021年6月24日~8月13日。推計値は、衣料品や雑貨、化粧品、健康食品などの物販が中心となっている。