• 統計・データ

21/06/25

増える精神障害の労災、運輸・郵便も前年度比26%増

 2020年度、運輸業・郵便業の精神障害の労災は、前年度比26%増の63件だった。厚生労働省が23日に公表した「過労死等の労災補償状況」で明らかになった。精神障害の労災認定の総数は2年連続で増加している。
 運輸業・郵便業のうち、業種別では「道路貨物運送業」が前年度比10%増の32件だったほか、「道路旅客運送業」が同20%増の12件。職種別では「輸送・機械運転従事者」が同13%増の43件。このうち「自動車運転従事者」は同5%減の34件だったが、全職種の支給決定件数順でみると5番目に多かった=表
 全体では、精神障害の労災認定数は同19・4%増の608件で、前年度に引き続き過去最多となった。要因別では「パワーハラスメント」が99件で最も多く、次いで「悲惨な事故や災害の体験・目撃をした」が83件、「同僚などから、暴行または(ひどい)いじめ・嫌がらせを受けた」が71件だった。