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20/10/13

池袋・南北区道周辺、10月31日から「荷さばきルール」

荷さばきルールの適用範囲

 東京都豊島区は10月31日から、池袋駅東口の南北区道周辺を対象に「荷さばきルール」を運用する。荷さばきの時間帯・曜日、荷さばき時の駐車場所について、運送企業側・荷主側それぞれに向けたルールを定めた。まちの活動に欠かせない「物流」と「歩行者の安全」の両立を目指す。
 ルールが適用されるのは、明治通り、旧三越裏通り、グリーン大通り、環状5の1号線に囲まれたエリア。街の再開発に伴い、歩行者が増加したため、車両通行規制を実施して、安全な歩行空間を確保する。物流企業に、規制に合わせた荷さばきを呼び掛ける一方、荷主には集配回数や付帯作業の削減、商品受領への協力を求める。
 荷さばきの時間帯や曜日に関するルールは①車両通行禁止規制の時間帯に車両で進入して荷さばきを行わない ②歩行者の多い土曜・日曜・休日の12~19時を避けるーーなどのほか、できる限り短時間での作業を呼びかけている。
 荷さばき時の駐車場所に関するルールは①駐停車禁止場所など、歩行者やまちの活動に支障を与える場所での荷さばきは行わない②安全に荷さばきができる場所で行うーーとし、駐車場所は「時間貸し駐車場や共同荷さばきスペースなどの路外」「パーキング・メーター」の順に推奨する。また「としま区民センター」に共同の荷さばき場も設置した。このほか、民間の駐車場や共同荷さばきスペースを利用する際のルールも策定された。

としま区民センター共同荷さばきスペース

 ルールは地元商店街や貨物運送企業、駐車場事業者、行政、有識者らで組織する「南北区道周辺荷さばきルール策定協議会」が定めた。同ルールの周知・啓発活動を進めながらルールの運用について検証し、今後はルール遵守の優良事業者への表彰も検討していく。

南北区道の現状