• 統計・データ

20/05/13

トラック景況感、新型コロナの影響で1~3月は悪化


 全日本トラック協会(坂本克己会長)がまとめたトラック運送業の1~3月期の景況感判断指数標(速報値)は、10~12月期比29・4ポイント低下のマイナス81・7と悪化した。新型コロナウイルス渦の中、経済活動停滞の影響は大きく、輸送量、営業収入、営業利益、経常損益は大幅に悪化した。=表。
 輸送量は一般が同21・5ポイント低下のマイナス63・1、宅配が同15・3ポイント低下のマイナス60・0宅配以外の特積みが同35・8ポイント低下のマイナス124・1と前記通り新型コロナウイルスの影響を受け悪化。
 運賃・料金の水準は一般が同18・9ポイント低下のマイナス4・4、宅配が同25・9ポイント低下の26・7、宅配以外の特積みが同34・7ポイント低下の10・3と悪化。
 売上高は一般が同21・6ポイント低下のマイナス57・6、宅配が同7・2ポイント低下のマイナス46・7、宅配以外の特積みが同47・0ポイント低下のマイナス110・3と悪化。営業利益も一般が同25・1ポイント低下のマイナス64・0、宅配が同15・1ポイント低下のマイナス46・7、宅配以外の特積みが同23・3ポイント低下のマイナス96・6と悪化。
 業界全体の採用状況は同2・8ポイント上昇のマイナス4・7。労働力の不足感は同31・1ポイント低下の50・7と弱くなった。残業時間は同17・1ポイント減少のマイナス47・7と減少。
下請けへの委託割合も同14・1ポイント減少のマイナス28・2と減った。
 4~6月の景況感判断指数標は、燃料コスト負担は軽減されるものの、新型コロナウイルス感染拡大による物流への影響は甚大であり、極めて厳しい事業環境になることが見込まれることから、業界の景況感は43・5ポイント低下のマイナス125・2と大幅に悪化する見込み。
 調査は4月末までに回収した特積み37社、一般517社の回答を集計した。