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26/05/15

三菱食品と日清食品、商流・物流データ連携でサプライチェーン効率化

 三菱食品(本社・東京、伊藤和男社長)と日清食品(同・同、安藤徳隆社長)はこのほど、食品流通のサプライチェーン効率化を目指し「商流」と「物流」のデータ連携による協業を開始する。自社だけの効率化を追求する従来の商習慣を見直し、製造、卸売、小売の各社がメリットを得られる「共創型データ連携プロセス」の構築を目指す。
 両社が保有する発注計画や物流実績などサプライチェーン関連データを連携し、受発注業務や需給バランス調整業務の効率化と自動化を推進。倉庫や配送トラックなど、物流アセットの相互活用や最適化を検討する。合わせて製造、卸売、小売を横断してリアルタイムにデータ連携する基盤構築も進める。
 両社は2025年10月から3つの実証実験を開始。三菱食品から日清食品への発注時にトラック1台あたりの積載効率を最大化するAI発注モデルを構築し、配送に必要なトラック台数を約30%削減可能と試算した。
 また、三菱食品が保有する特売発注予定データを事前に連携。日清食品の在庫調整に関する業務時間を、月約200時間削減した。日清食品の商品情報を三菱食品へ自動連携し、商品情報の登録業務の効率化も実現した。
 両社は、今回の仕組みを通じてサプライチェーンに存在するさまざまな「ムリ・ムダ・ムラ」をデータに基づいて可視化し、食品流通業界全体の商習慣改革を目指す。