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26/01/19

25年のトラック倒産、3年連続300件超も5年ぶりに前年を下回る

 東京商工リサーチによると、2025年1~12月のトラック運送業の倒産は前年比17・6%減の308件だった=グラフ。3年連続で300件台の高水準となったが、5年ぶりに前年を下回った。
 負債総額は前年比36%減の347億2700万円で、2年連続で前年を下回った。負債10億円以上は前年と同件数の3件だったが、同5億円以上10億円未満が9件(前年13件)、同1億円以上5億円未満が91件(同139件)と減少し、負債総額を押し下げた。
 「人手不足」関連倒産は前年比17・5%減の66件で、4年ぶりに前年を下回った。内訳は「人件費高騰」が同20・6%減の23件、「求人難」が同23・5%増の21件、「後継者難」が同53・8%減の12件、「従業員退職」が同25%増の10件だった。
 燃料費の高騰などによる「物価高」関連倒産は、前年比40・4%減の78件だった。軽油小売価格の下落やガソリン税・軽油引取税の暫定税率廃止などで燃料コストは低下しているが、東京商工リサーチは「コストの下落を理由に運賃の引き下げを求めるケースが出る可能性もあり、荷主や消費者の適切な価格決定への理解が必要」と指摘した。
 また、人手不足関連倒産が倒産に占める割合は前年ほぼ横ばいの21・4%で、ドライバーの獲得や人件費高騰に苦しむ企業は多いとみる。「ドライバー不足だけでなく、借入金利の上昇など、国内企業を取り巻く経営環境は楽観視できず、運送業の倒産も高止まりが続く懸念がある」と分析した。