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25/12/23

国交省・事故防止対策支援推進事業、来年2月13日に延長 デジタコ導入などで

 国土交通省は事故防止対策支援推進事業のうち、一部メニューの募集期間を延長する。トラック関係では先進安全自動車(ASV)や、運行管理の高度化支援などが対象。来年1月30日としていた申請受付期間を「2月13日」に変更した。
 ASVで支援するのは車輪脱落予兆検知装置で、後付けするものに限定する。一般貨物・特定貨物などの運送企業が応募でき、トラックの場合、対象は総重量8トン超の車両。5万円を上限に2分の1を補助する。
 運行管理の高度化は2024年度補正予算と25年度予算で実施する二つの種類がある。24年度補正の事業は資本金3億円以下、もしくは従業員数300人以下の中小企業で、車両保有台数が10台未満の一般・特定貨物運送企業が応募できる。
 支援するのは24年4月以降に購入したデジタルタコフラフ、ドライブレコーダー一体型デジタコ。1社当たり80万円を上限に、デジタコだけの場合は1台3万円、事務所用機器10万円といった形で取得費用の2分の1を補助する。デジタコと通信機能を持つドラレコ一体型デジタコを導入する場合は、1社の上限額が120万円になる。

小規模企業の補助を手厚く

 一方、25年度予算の事業は保有台数に関係なく、中小であれば応募できる。対象は25年4月以降に導入したデジタコのほか、映像記録型ドラレコも対象。1社当たり80万円を上限に取得費用の3分の1を補助する。ドラレコは、一般と特定貨物のみ対象とする。
 中小のうち、保有台数が5台以上10台未満の企業で、デジタコを導入したことのない車両に装着する場合は、補助率を2分の1に引き上げる。通信機能を持つドラレコ一体型デジタコを入れる企業は、上限額が120万円にアップする。
 他にも、健康起因事故防止の支援事業も受付期間を延長。対象は睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング検査や脳MRI健診などで、1社当たり50万円を上限に費用の2分の1を補助する。また、国交相が選定した事故防止コンサルティングを受ける企業にも、1社当たり100万円を上限に費用の3分の1を補助する。
 申請窓口は被害者保護増進等事業費補助金事務局。問い合わせ先は、電話03(4446)4346。ホームページで予算の消化状況の確認や、各事業の資料などを入手できる。