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25/12/22

日本通運、JPRとコメリ開発商品の国際輸送で一貫パレチゼーション

 日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)は、日本パレットレンタル(JPR)のレンタルパレットを活用し、コメリの開発商品の国際輸送で一貫パレチゼーションを開始した。海上コンテナへの積み降ろし作業を省力化する。また、木製パレットの廃棄を不要にすることで環境負荷を軽減する。

海上コンテナにパレット積みで積載

 輸出国側の拠点のNX中国が、JPRからレンタルパレットの供給を受け、輸出前に商品をパレットに積み付ける。海上輸送後、日通が輸入港からコメリ物流センターまでパレット積みのまま陸送し、空パレットはJPRに返却する。
 日通は1999年、コメリ開発商品の中国から日本への輸入業務を受託。2024年に木製ワンウエーパレットによる輸送を開始したが、同パレットの購入費が高額なほか、輸送が一方向で使用後のパレットの廃棄が発生。コスト・環境負荷の両面で課題を抱えていた。
 人手不足が深刻化している物流業界では、物流の結節点で生じる手荷役作業に起因する長時間労働や、過重な肉体的負担の解消が求められている。
 一貫パレチゼーションは、パレットを企業間で共有し、リレーのバトンのように輸送に使用するもの。JPRは標準規格サイズパレットをレンタル方式で企業に供給することで、一貫パレチゼーションを可能にしている。

取り組みの概要