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25/12/22

ネクスコ西日本、新名神・八幡京田辺―高槻間 27年度までの開通困難に

 西日本高速道路(本社・大阪市、芝村善治社長)は12月18日、新名神高速道路の八幡京田辺ジャンクション(JCT)・インターチェンジ(IC)―高槻JCT・IC間について連絡調整会議を関西支社で開き、2027年度までの開通は困難との見通しとした。用地取得の遅れや、設備配置計画の見直しと工事手法の変更が原因。
 遅延の主な原因は、高槻JCTの一部で用地取得に時間を要し工事が未着手であるため。また、21年12月に策定されたシールドトンネル工事の安全・安心な施工に関するガイドライン(指針)を踏まえた検討の結果、全体の設備配置計画の見直しと立坑コンクリート壁の切削方法を変更したため。
 区間中の枚方トンネルについて26年度冬ごろにトンネル掘進を開始する予定で、シールドマシンの掘進が順調に進んだとしても27年度までの開通は困難。枚方トンネルの掘進は安全に留意し慎重に進める必要があることから工程精査が必要としている。
 同社は今後、枚方トンネルのトンネル掘削完了の目途が立った段階で開通目標を公表する。