- 物流企業
25/12/18
NTTロジ、通信機器のにAIシステム導入 生産性30%向上

NTTロジスコ(本社・東京、中江康二社長)はこのほど、通信機器のリファビッシュ業務に「AI画像認識技術を用いた自動登録・仕分けシステム」を導入した。AI画像認識技術とAGV(無人搬送車)を組み合わせ、生産性30%向上と仕分けミス0%を実現した。
新システムは、返却されたレンタル通信機器を再利用するために洗浄や動作試験などを行うリファビッシュ業務に導入した。回収した機器背面にある物品名の文字情報や機器識別番号のバーコード情報をAI画像認識技術で自動判別してWMSに登録。WMSからAGVへ仕分け搬送の指示情報を送信し、自動仕分けを実施。1時間当たり約1300台の機器の自動登録・仕分けが可能で作業者1人当たりの処理台数を示す生産性が30%向上し、仕分けミス0%を達成。また熟練作業者に依存しない作業体制を確立した。
従来は作業者が機器に貼付されている物品名を目視確認し、バーコードブックから一致する物品名のバーコードを探してハンディースキャナーで読み取り、物流管理システムに登録。物品コード別の仕分けを手作業で実施する必要があり、人手頼りの作業と熟練者による作業の属人化が課題だった。
NTTロジは、2018年から作業の自動化を推進しており、今回の登録・仕分け作業の自動化でリファビッシュ業務全工程の自動化を実現した。今後は他の物流の目視検品作業にも展開する。

AI画像認識技術を用いた自動登録・仕分けシステムのイメージ