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25/12/18

豊田自動織機、発電機向けアンモニアエンジン搭載へデンヨーと協業

 豊田自動織機(本社・愛知県刈谷市、伊藤浩一社長)は、発電機向けのアンモニアエンジンの搭載を目指す。デンヨーと協業し、2027年度中に実証実験を開始する。
 豊田自動織機の既存ガスエンジンをベースに確立した基本構造を採用し、アンモニアを単一燃料とするエンジンを開発した。発電機での利用に適した性能や信頼性を確保した上で、デンヨーの発電機に搭載する。適合性などの評価を経て本格実証を進める。
 アンモニアは燃焼時に二酸化炭素を排出せず、ガソリンやLPG(液化石油ガス)の代替燃料として今後の利用拡大が期待されている。既に肥料や化成品の原料として広く使われ、入手・利用も容易。一方、単体では燃えにくい性質で、アンモニアエンジン開発の課題となっている。
 豊田自動織機は約10年前から、触媒反応でアンモニアから可燃性の水素を取り出し、燃料補助剤にする技術の実現に取り組んできた。

アンモニアエンジンと燃焼機構の概要