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25/12/18

日通と大成建設、建設副産物回収システムがエコプロアワード受賞

 NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)と大成建設(同・同、相川善郎社長)はこのほど、両社が協働で進める「建設副産物巡回回収システム」が「エコプロアワード」で国土交通大臣賞を受賞した。再資源化量の拡大と安定運用や二酸化炭素(CO2)排出量の大幅削減が評価された。
 受賞した「建設副産物巡回回収システム」は、埋め立て処分をしていた建材端材の再資源化を目的に、複数現場を同一車両で巡回回収し、品目ごとの再資源化施設にまとめて二次輸送する取り組み。観音開きタイプのかご台車「NRBOX」で見える化と分別精度の向上、複数現場巡回による積載率の最大化を実現した。再資源化施設への二次輸送では、製品納品車の帰り便を活用する。
 従来、建設現場から排出される建材端材は混合廃棄物になりやすく分別やリサイクルが困難だった。また現場から再資源化施設へ運搬する場合、運搬コストが高く、CO2排出量も課題だった。両社は2023年の協業以降、再資源化量の拡大と安定運用体制を確立し、鉄道や船舶を活用した長距離運搬によるCO2抑制に取り組んでいる。
 今後、回収エリアの拡大、対応品目や建材メーカーの追加、鉄道や船舶を活用した長距離運搬などさらなるシステムの充実を図る。

「建設副産物巡回回収システム」のイメージ