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25/12/16
豊田自動織機、自動運転「レベル4」で羽田空港内ANA貨物搬送を開始
豊田自動織機(本社・愛知県刈谷市、伊藤浩一社長)は12月15日、羽田空港の制限区域内で、自動運転「レベル4」での全日本空輸(ANA)の貨物搬送を開始した。滑走路や離着陸区域などの立ち入りが制限された空港制限区域での、自動運転レベル4の実用化は国内初という。
特定条件下でシステムが全ての運転操作を行う自動運転トーイングトラクター(手荷物・貨物を収容した荷車・コンテナをけん引する車両)を3台、国内線定期便の貨物搬送に導入した。第2ターミナル―東貨物上屋間の片道約1・5キロメートルで使用する。今年度中にさらに3台を増車する。
自動運転時の最高速度は時速15キロメートルけん引重量は最大13トン。高性能化した自己位置推定・障害物検知システムを備え、遠隔監視機能も搭載している。
ANAと協力して開発したフリート・マネジメント・システム(複数車両の一元管理システム)で、複数台を効率的に運行管理する。車両への搬送指示、出発・到着レーンの自動割り当て、信号機制御との自動連動などの最新情報をタイムリーに一元化する。
両社は2017年から空港イノベーションを課題として共有。19年以降はさまざまな実証実験や試験運用を重ね、運用面・機能面の改善を図ってきた。

運用を開始した自動運転トーイングトラクター