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25/12/10
日通、岡山―千葉間と東京―岡山間で異業種間の鉄道往復輸送を開始
NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)は12月、岡山―千葉間と東京―岡山間で、31フィートコンテナを活用した新たな鉄道共同輸送を開始した。異業種荷主のマッチングで往復の積載率を高め空コンテナの回送を削減し、安定した輸送力の確保と環境負荷低減を目指す。

31フィートコンテナを活用し、トラック長距離輸送を鉄道輸送に切り替える
サッポログループ物流とTSネットワークの輸送を日通の知見を生かしマッチングし、往復輸送を実現した。サッポロビール岡山ワイナリーから同京葉湾岸物流センター(千葉)へ輸送する製品と、TSネットワークの大井保税センター(東京)から岡山流通センターへ輸送する製品が対象。

往路・復路ともに積載率を高め、空コンテナ回送を削減する
トラック不足への対策やBCP(事業継続計画)強化、輸送効率化につなげる。約678キロメートルのトラック輸送を鉄道輸送に切り替えることで、ドライバーの運転時間を年約1400時間短縮。二酸化炭素排出量は1運行当たり両社で約1167キログラム削減する。削減率は約77%。年間では約168トンの削減効果を見込む。
両社はこれまで、それぞれに長距離トラック輸送を行ってきたが、全国的なドライバー不足や二酸化炭素排出量削減の必要性などの共通課題を抱えていた。