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25/12/09
ネクスコ東日本、佐野SA駐車ますで長距離中継輸送実証12月16日開始
東日本高速道路(=ネクスコ東日本、本社・東京、由木文彦社長)は12月16日、東北自動車道下り線の佐野SA(サービスエリア)で、長距離中継輸送の実証実験を開始する。SAやPA(パーキングエリア)での長時間駐車の課題解消や物流効率化を目指す。
昨年度に引き続き、長距離輸送でのドライバー交替方式の本格的な運用に向けて取り組む。同SAの既存の駐車ますを活用し、通年でのドライバー交替場所の確保について検証する。
2026年3月19日までの期間中、佐川急便と協力して関西(京都府)から東北(福島県)までの長距離輸送(約680キロメートル)で、降雪の影響も含めて安全性や道路管理・物流事業者の運行管理などの課題を確認する。
ネクスコ東日本は24年9~10月、SA内の管理用スペースを利用したドライバー交替について実証した。交替するドライバーや他車の安全性、輸送時間の短縮、ドライバーの負担軽減効果を確認した。一般道を走行する必要がなくなるため、トラックでの運行が約12キロメートル(約30分)短縮された。一般道での事故リスクが低減し、1運行当たり約7・49キログラムの二酸化炭素削減につながったという。

関西(京都府)から東北(福島県)までの長距離輸送を対象に実証実験を行う