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25/12/08

いすゞなど4者、バッテリー交換式EV配送実証 EVのダウンタイム削減

 いすゞ自動車(本社・横浜市、南真介社長兼COO)とファミリーマート(同・東京、細見研介社長)、伊藤忠商事(同・同、石井敬太社長兼COO)、横浜市の4者は11月20日、バッテリー交換式小型トラック「エルフEV」をファミリーマートへの商品配送に使用する実証実験を開始した。ディーゼル車の給油と同等の時間でバッテリー交換する仕組みを活用し、EV導入の課題だった充電に伴うダウンタイム(稼働停止時間)を削減する。
 実証実験では、バッテリーを両サイドから同時に交換可能な仕様に改造したエルフEVを3台配備し、横浜市内のファミリーマート約80店舗にルート配送する。現場の業務効率化と車両運行の継続性向上を検証する。
 20日のデモンストレーションでは、車両の左右両側からバッテリーを同時交換できるステーションを活用して、従来のディーゼル車の燃料給油と同等の約7分でバッテリーを交換し、ダウンタイム削減に寄与できることを示した。
 いすゞの南社長兼COOは「24時間稼働するコンビニ配送でEVトラックの充電時間の長さは大きな課題。バッテリー交換式エルフEVはこの課題に対して有効」と述べた。いすゞは、将来的には用途を限定せず他社とも協力し汎用的なバッテリー交換の仕組みを模索する。またバッテリー交換ステーションを蓄電施設で活用する構想も進める。

バッテリー交換式小型トラック「エルフEV」では従来のディーゼル車の燃料給油と同等のダウンタイム実現を目指す