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25/12/04
いすゞ、商用EV向けエネマネサービス「スマートイーバー」開始
いすゞ自動車(本社・横浜市、南真介社長兼COO)は12月1日、EV向けのエネルギーマネジメント(エネルギー管理=エネマネ)サービス「スマートイーバー」の提供を開始した。充電管理により施設の最大電力を抑制し、ユーザーが1拠点で複数台のEV小型トラック「エルフEV」を導入・運用する際の電気料金抑制に貢献する。
サービスでは、エネマネ事業を手掛けるアイ・グリッド・ソリューションズのプラットフォーム(基盤)「R・E・A・L・ニューエナジープラットフォーム」が施設の電力使用量の実績・予測データを分析し、その結果をいすゞの商用車情報基盤「ゲーテックス」に連携。ゲーテックスが各車両に必要な最適な充電量を算出し、各車両へ充電の受け入れ量を指示する。各車両側で指示通りの受け入れ量で充電し、施設全体の最大電力を抑制する。
複数台のEVを運用する際に、同時充電で施設電力の一時的な上昇が契約電力や電気料金の増加につながるため、エネマネは重要な課題。いすゞは2024年10月から伊藤園とアイ・グリッド・ソリューションズと連携し、エルフEVを使用したエネマネの実証を行い、その知見と技術を反映してスマートイーバーを開発した。
いすゞは新サービスを通じ、23年3月に開始したEV導入の課題を包括的に支援するプログラム「イービジョン」のさらなる拡充を図る。

EV向けのエネルギー管理サービス「スマートイーバー」のイメージ