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25/12/02

ヤマト運輸、台湾現地法人が北部の物流施設で化粧品の国際規格取得

 ヤマト運輸(本社・東京、阿波誠一社長)の台湾現地法人台湾ヤマト運輸は7月18日、台湾北部の中壢(ちゅうれき)ロジセンターで化粧品の製造・品質管理の国際規格ISO22716:2007「化粧品GMP(適正製造規範)」をヤマトグループで初めて取得した。台湾の法規制に対応した輸入品への中文ラベル貼付作業が可能となる。
 台湾ヤマトは、海外の製造地から台湾までの国際輸送・輸入時の通関、流通加工などを手掛ける。台湾ヤマトが運営する中壢ロジセンター(桃園市中壢区)は、台湾で宅急便サービスを提供する提携企業の物流ターミナルに直結し、在庫保管倉庫から輸配送拠点までの輸送や荷物の積み替え作業がなく出荷が可能な拠点。
 台湾では、化粧品の品質向上と消費者安全確保のため19年7月に施行された化粧品衛生安全管理法に基づき、規制が段階的に強化されている。台湾で化粧品を販売する企業は、事前の製品情報の登録と製造場所のGMP基準への適合が求められ、26年7月からはほぼ全ての化粧品が対象となる。海外から輸入した化粧品の包装作業や中文ラベルの貼付作業も製造工程の一部に含まれるため、規格の取得に至った。
 ヤマトグループは、台湾への化粧品の輸出から商品保管や出荷・配送などの物流サービスを、適切な品質管理体制の下、ワンストップで提供し、台湾で化粧品販売を行う法人顧客のビジネス拡大を支援する。

国際規格「化粧品GMP」を取得した台湾北部の中壢ロジセンターの外観