- 物流企業
25/12/01
センコーGHD、シンガポールの青果卸大手をグループ化

青果物分野に本格参入する
センコーグループホールディングス(本社・東京、福田泰久社長)は11月28日、シンガポールを拠点に青果物の輸入・卸売りを手掛けるトータルフレッシュコネクションの株式60%を取得し、グループ化した。同社のサプライヤーネットワークを活用した青果物の販路拡大が可能となるほか、海外市場も視野に青果輸送を本格的に始動する。
トータルフレッシュは1991年に個人事業を開始し、2008年に法人設立した。事業内容は野菜・果物や日本食料品の輸入・卸売事業。従業員数は47人。世界30カ国に150社以上の仕入れネットワークを有し、メロンやアボカドなど高利益率の高級青果物を安定的に調達する。シンガポールを代表する高級ホテルや大手飲食チェーン店などのサービス業者へ青果物を供給しており、新規参入が困難な青果卸市場で同業他社をリードする。
センコーGHDは、シンガポールで、17年にスカイリフトコンソリデーター、22年にエアプランナーズ、24年にインフォログをグループ化しフォワーディング事業や海外での物流ソフトウエアの開発・販売などの拡大に取り組んでいる。トータルフレッシュとグループの機能を融合させることで、商流と物流を一体化した輸送を実現し、シンガポールでのコールドチェーン市場の拡大につなげる。